2016'10.29 (Sat)

格差兄弟

私と比べ、弟の長男は溺愛されて育った。

私はしょっちゅう殴られたし、

特に母が酔っているときなんてサンドバック状態だったけど、

母が長男に手を挙げたところなんて見たことがない。

父も見たことがないから、

実際まったく叩いてなかったのだろう。

母はとにかく長男が大好きだ。

昔から、長男の言うことはなんでも喜んで聞いていた。

たとえば、私は食べ物の好き嫌いを口にすれば、すぐに平手打ちが飛んできたが、

長男が口にするときは、

長男の好みを常に最優先した。

食事の時間のときも、

私が今日あったことを話そうとすると、

「あんたの言うことなんか聞きたくない。」と言った主旨のことを言われて、

いつも遮られていた。

そして母は長男の話を聞きたがる、というのが常だった。

一度、母に

「どうして○○(長男の名前)ばかりかわいがるの?」

と聞いたことがある。

母の答えは、

「だって○○はかわいいけど、あんたはかわいくないから仕方がないじゃない。」

というものだった。

まったく悪びれることなく、こういうことを言ってくる母親だった。

そんなわけで、私は母にその日の出来事を報告した記憶がない。

母は常に私の気持ちには無関心だった。

母自身が私にやらせたいことが、

母の中でいつの間にか私自身が自発的に望んだみたいなストーリーになってたことはままあったけれど。

攻撃の標的だった私が出て行き、

長男が家を出ていくと、

母の攻撃の矛先は末の弟に向かっていたらしく、

末の弟は「あのときは俺も病んでたなあ。」とか言ってたな。

でも攻撃を受ける期間が短かったせいか、

うつ病発症とかにはならなかったらしい。

男の子だったし、

母が自分のやらせたいことをさせるために費やすエネルギー量も、

女の子よりも少なかったんだろう。

私の方はと言えば、母と縁を切らなければ、

私の人生は始まらないように思えていた。

母との関わりは、私の意志や欲求をすべて母のために(もしくは家の平和のために)押えることを要求されるもので、

ややもすると、私の人生もすべて母の所有物のように扱われる恐怖をはらんでいた。

それでも、どんなに家族のために我慢しても、

それが原因で鬱になっても絶対に私の状況に配慮はしてもらえない。

本当にそんな家だった(うつ病にいたっては、仮病扱いもしくは私がもともと頭がおかしかったと言われたことがある。)。

本当に、一人暮らししているときは平和でほっとした。

最初は大変だったけれど、

一人暮らしをして、自分の気持ちを大切にできるようになってくると、

もう二度とあの家に戻りたくなくなる。

そして、私が自分の気持ちを尊重するようになることで、

母とのいさかいも増えていった。

母は、自分のために一生召使のように仕えてくれる娘が欲しかったんだろうか?

母の言うことをすべて聞いていたら、

鬱がいつまでたっても治らないうえに、

結婚もできないと思っていたから逃げ出したんだけどね。

娘の人生は自分のものだと思っている人なのもあって、

私が結婚したら、私の新居を別荘みたいに入り浸ろう、みたいなことを言ってきたこともあって、

「音信不通になるしか、普通に結婚できない。」と思い詰めていた私です。

できれば母に知られることなく結婚したくて、

そのためにはどうしたらいいのかあーだこーだ考えていた。

母は私がいいなりにならないと機嫌がすごく悪いけど、

私は一緒にいると気が休まらない。

いつもなにを言われるかわからないし、私に反抗することは許されない。

「大好きな長男と一緒にいればいいじゃん。」と疎遠になっていく気満々だった。

トータル的にはその方がみんな幸せだと思うんだが、

私の気持ちを考慮してもらえない社会(家庭)では私の幸福度は考慮してもらえないので、

やはり母から逃走するのがベストかと。

こういうことって、子供の方が悪く言われることが多いのが、辛いところですが(やはり、日本は儒教圏)。

「墓守り娘の嘆き」とかっていう本、買って読んだことはないけれど、

記事で紹介されていた内容には、いちいち共感できた。

「母親の言うことを聞いていたら、37歳で独身」

みたいな記述もあったなあ。

実は結構いるかもしれない、

自分の言うことを聞いてくれる都合のいい娘を失うことが嫌で、

無意識に娘を結婚できない状況に追い込む母親。

娘のその後の人生については考えてませんね(泣)。

こういう話って、

本当に専門家でないと話しづらいよね。

「反抗できなかったあなたが悪い。」って言われたこともあるし、

親を悪く言う話は基本的に聞きたがらないし、

「あなたが何かしたんじゃない?」とか言われたこともあったなあ。

高校の先生に相談したこともあったっけ?

でも、本を渡されて、

「不良もいろいろ苦しい人生を送っている。」とか、

世間一般的な話で終わりました(ちなみに「児童虐待防止法」が制定されたのは、私が高校生のとき)。

まあ、貰った本はすっごく面白かったけどねー(宮尾登美子さんの「もうひとつの出会い」、宮尾さんは「篤姫」の原作者でもありますね)。

私が母からされていたことが虐待だと分かったのは、

大学に進学して、

その後10年以上お世話になる主治医に出会ってからでした。

さらに言えば、

私から見れば母は完璧にアルコール依存症なんだけど、

長男はまったくそう思っていないみたいです。

長男は職業柄、わかると思っていたが、そうでもないみたい。

長男が母のアルコール依存症対策すればいろいろ解決する気がするんだけど、

長男がその考えを受け入れる気はないみたいだし、

私も長男とは仲が悪いので強く言うことなく現在に至っています(すぐ喧嘩になりますしね)。

そんな長男の心理がまったく理解できない私です。
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